雪国に建つ二世帯住宅

　1階はコンクリート造の車庫兼倉庫とし、2～３階は木造の混構造でできた２世帯住宅です。　　　　　　　いわゆる高床式住宅で、２階が親世帯、３階が子世帯となります。
コストを踏まえて、シンプルな長方形の中に日照時間の少ない冬でも明るい開放的な空間を試みています。

　外部からの階段を上がると２階に玄関があります。玄関ホールはの上部は吹き抜けになっており、壁の上に設けられた窓から光が入って周囲を明るくします。
玄関ホールから２階の居間に伸びる廊下と、その上にある３階のブリッジ状の廊下があります。玄関ホールは２階の親世帯と３階の子世帯が繋がっていていて、閉鎖的な２世帯住宅ではなく、親子の気配がわかる風通しの良い家を考えました。

２階のリビングダイニングからは田んぼや大きな樹木を借景としています。
３階のリビングダイニングは柱が無く開放的で明るく、冬の間でも洗濯物が干せるサンルームを隣に設けています。
３階のブリッジ状の廊下には閉鎖的にならない様に、鉄製のフラットバーで造った手摺を付けています。
外階段の上には、巾１間（内法1.6ｍ）のロフト付きの寝室ができました。ここは巾が狭いけれど面白い空間になったと思います。

家の外形は長方形の平面形に片流れの屋根を載せた、倉庫の様な形をしていて、外部仕上げは壁、屋根ともにガルバリウム鋼板とし、外壁は結露対策として通気層を設けています。
内部の素材はＰＢ板に塗装、扉はシナ合板とし、床は３階のみ構造用合板が張られています。